メモ:
芒硝が本草書に収載されたのは、『名医別録』が最初。朴硝については、既に『神農本草経』の上品に収載され「硝石味苦寒主五臓積熱胃脹閉條去蓄結飲食推陳致新除邪気錬之如膏久服軽身一名朴硝・・」とあるものの、『神農本草経集注』にいたって、芒硝が加えられ、『名医別録』では芒硝を別条として認め芒硝、朴硝とも以後の『新修本草』『証類本草』において、異なる薬種であるとしている。『本草綱目』で、李時珍は、『開宝本草』の記載を引用し、芒硝は朴硝から生成すると解釈、両者を同一と見なし、ただ、精粗の差があるにすぎないと言及され、この見解が後世の先人諸氏に継承され、『本草綱目』記載の硫酸ナトリウム(Na2SO4)の結晶を芒硝に当てた解釈を行い、これを妥当とし、使用されている。稜のある柱状、長方形或は不規則な結晶。空気中に置くと表面は風化、白色粉末状になる。通常は緻密な粒状の集合体。無臭で苦い。無色透明で結晶状のものがよい。『薬徴』等で「宿食、腹満、利尿を主治す」と解説される。