メモ:
『神農本草経』『傷寒論』の当時から医療の場で利用されている鉱物生薬の代表で、漢方方剤には不可欠の薬材の一つである。天然の含水硫酸カルシウム(CaSO42H2O)で通常は繊維石膏と呼ばれる物である。日本でも産出されるが、中国産を輸入している。
『本草綱目』では「別録に曰く、採収に一定の時期はない。理が細かで、白い艶のあるものが良し。黄なるものは人を淋せしめる。・・いずれも地中にあって雨後時自ら現れるもので、手に取って見て碁石のやうに白く透き徹るものが最も佳い。」と解説される。『神農本草経』で「中風寒熱、心下の逆気、驚喘、口渇き、舌焦れて呼吸し能わぬもの、腹中の堅痛を主どる・・」また、『名医別録』には「時気の頭痛、身熱、三焦の大熱、皮膚の熱、腸胃中の結気を除き・・」及び『薬徴』には「煩渇を主治し、併せて譫語、身熱、頭痛、喘を治す」と記述されている。
色が白く、半透明で、縦断面が糸状になっているものが良い。湖北省、甘粛省、四川省、安省、山西省から多く生産される。