メモ:
『本草拾遺』に初めて収録、玄胡索という名、後に延胡索に改められ、『開宝本草』以降歴代の本草書に収載されている。その薬能は「血ヲ破ル、婦人ノ月經不調、腹中ノ結塊、産後ノ諸血病、・・」「血を活し、気を利し、痛を止め小便を利す・・」など本草各書で婦人病の要薬として解説があり、鎮痛作用、鎮痙作用での薬効が知られる。わが国には享保年間に初めて漢種が伝えられている。漢方後世方の用薬である。別名に元胡、玄胡、玄胡索の名がある。原植物エンゴサク:Corydalis turtschaninovii Besser forma yanhusuo Y.H. Chou et C.C Hsuは中国各地で栽培されるが、主として浙江省の東陽、磐安などで栽培産出があり、浙江省の浙八味の一つとして重用される。多年生草本。4月頃紅紫色の総状花序を頂生し、3~8個の小花を付ける。生薬の質は堅く、破砕面は黄色で平滑又は灰黄色で粒状、ほとんどにおいはなく味は苦い。過去本邦産のジロボウエンゴサク、ヤマエンゴク塊茎を採集し、利用した時代があるが、現在は皆無。